ジキルハイド症候群



あたし達は、大学生となった。
色んな事があり、受験に間に合うかどうか分からない状況だった。
だから、無事に受かって本当に嬉しい。
血反吐を吐きそうになったけれど。



因みに、あたし達は、同じ大学だ。
法学部に人文学部。
本当は、行く予定のない大学だった。レベルも高くて成績が中間なあたしにはとてもじゃないが無理。


しかし、何時の間にやら志望校が変わり、蒼馬によるスパルタ授業が始まり……。


(あれは、地獄だったわ………)


別の意味で那祁の恐怖が分かった気がした。


那祁と廉もそれぞれ違う道へと進んでいった。時々、集まって楽しむのは忘れていない。
亜理砂はあたしと同じ大学で同じ学部だ。
亜理砂が実は頭が良かったなんて寝耳に水だったが。


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