桜の葉

ひとりぼっち

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「はい。」


アタシは、倉石に弁当を突き出した。


「え?」


倉石は、キョトンとした顔。
当たり前か。


「昨日はありがとう。だから、お礼。」

「マジでッッッ///!?」


倉石は、ガバッと立ち上がる。

「朔良の手作りッ?!」

反動で椅子まで倒したのを見て、美都が笑い出した。


「慌て過ぎだから。ってか、昨日何があったの?」






弁当を渡したアタシは、美都に昨日のコトを簡単に説明する。




「葉君さぁ……淋しいんじゃないの?」


美都は、弁当を両手で抱きしめてる倉石に一瞬目をやってから……ポツリと言った。


……淋しい?

「何で?だって、アタシ…毎日一緒に居るよ?」


「……アンタが、葉君を見てないから。」



美都まで、そんなコト言う…。


「見てるよ?」

「見てない。」

「見てるってば。」



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