二次元ボーイ。



そして日曜日。


僕は姉に服を選んでもらって
井原さんとの待ち合わせ場所に行った。


基本的に男の子の方が先に着いておくべきなのは
二次元も三次元も同じだと思って


僕は10分前に待ち合わせ場所に
到着した。


……………しかし。


「桃山くーん!!」


「い、井原さん……!」


井原さんは既に待ち合わせ場所に到着していた。


カッコ悪!!
なんか僕、カッコ悪!!


「ま、待った?」


「全然!!」


なんだこのやり取り。
男女逆転してない?


完全に僕、ダメダメだ…。


「なんか、ごめん」


「え?なにが?それより早く行こうよ!」


僕は井原さんに手を引かれて
早足で歩きだした。


あー、僕、大丈夫かな…。


「どこ行くの?」


「ゆーえんち行きたい!」


「あ、うん………」


ゆーえんちね、ゆーえんち。

………ん?ゆーえんち?


ゆーえんちって、遊園地!?


てことは、絶叫マシーン!?


「あー……。」


僕は絶叫系が苦手なことを
思い出した。


僕、ほんとに、大丈夫かな…!?




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