補習組の夏休み

最悪の出会い?

「はぁ…」

今は補習の真っ最中

皆は真剣に先生の話を聞いている

でもあたしはというと…

先生の話が全くと言っていいほど、頭に入ってこない

「はぁ…」

本日、何回目かのため息をついたとき

「お前、ため息つきすぎ」

と隣から聞こえた

隣を見ると、金色に近い髪の色をした男の子がいた

「そんなにため息ばっかつかれてたら俺が集中出来ねぇんだけど」

そんなことを言ってきた

意味がわからない

「集中出来ないのはあんたが悪いんでしょ?

あたしのため息は関係ないじゃん!!」

言ってやった

すると、男の子は少しびっくりしたような顔をしてた

「お前、おもしろいな」

はぁ?

「なにが?」

「いや、見かけによらないなって思っただけだ」

あぁ、奴はあたしが言い返してくるなんて思ってなかったわけね

「大人しそうな奴だと思ったけど、狂暴だな」

「はぁ!?」

あっ、しまった!!

今は補習の途中だった

気づいた時にはもう遅かった…

皆があたしを見ている

先生は…

「あなた達!!うるさくするなら出て行きなさい!!」

かなり怒っているようだ…

とりあえずあたしは謝った

「すいません…」

もうっ!!最悪…

すべてはこいつのせいだ!!



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