心を溶かしたのは君だった
きれいに整った顔。この軽そうな感じからは想像できない、吸い込まれそうな深い瞳・・・。

あゆが驚きと戸惑いのあまり、一時停止していると、口を開いたのは男のほうだった。



「あっ・・・と。びっくり。正面から見るとヤバイね」


「はい?」
明らかに不機嫌な態度をとる、あゆ。

「もしかして、転入生?1年生にはみえないし、2,3年のかわいい子を俺が知らないはずがない」

「そうだだけど」
−関わりたくない・・・そんなあゆの気持ちとは裏腹に世渡りがうまそうなこの青年はうまく距離を保ちながら、話を続ける



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