冷たくしないで。
そのあと、雪はすぐに去ってしまったけど…

去り際、顔を赤くしてるのを見てしまった。

その日から、雪の顔が頭から離れないくて、いつの間にか好きになってしまった。

ううん。“いつの間にか”じゃなくて、きっと初めて見たときからずっと好きだったんだと思う。

私は、振られることを覚悟して、そっと下駄箱に

“放課後、屋上で待ってます。”

と書いた手紙を入れておいた。

来てくれないかも…

と思ったけど、それでもいいからと思って屋上で待ってた。


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