KILLER GAME ~キラーゲーム~


「どうぞ…」

部屋のドアが開いた。

昨日の立場とは打って変わって私が来客の立場である。

ソファーに座って、話が始まった。



「いいですか?

このマンションは作戦会議場です。

さらに、殺人の道具の保管所、もしもの時の隠れ家とでも思ってください。

そして、さっき話した通り、ゲーム開始してからは、このマンションにくる時は、6時から7時の間にさっきのアクションをして下さい。

その時だけ、開けます。」


「何か、映画に出てくる秘密基地みたいな感じで面白いですね。

ただ、本当に命がけだけど…」


「はい。そのための場所ですから。

それとこれからが大事な話です。

今回のこのミーティングがゲーム開始前最後の対人のミーティングです。」


「え?じゃあ、もしゲームについて早急に話したい事があったらどうするんですか?」


「そうしたら、前言っていた携帯電話を渡しますので、それを使って連絡先して下さい。」


「なるほど。」

私たちその後、ゲームに関して、色々な戦略を立てていった。

殺しは基本、死体が見つからない様にする。


「だが、それで殺した事が成立するのかと俺は疑問に思う。
ゲームに主催者側に殺したことがわかるか…」

と田崎さんが言っていた。

それについては、私が聞いた話で、スパイ衛星が体内にあるロボットのGPSを感知して分かると教えた。

その時初めて、田崎さんにゲームについての事を教えた。ちょっと嬉しい。

もちろん、先輩に教えてもらった事だが。

9時に最後の二人で直接会うミーティングが終わった。






次に会うのは、6月1日、ゲーム開始の日。





今日は月が綺麗だ。
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