双子☆Love
「私は、この恋を諦めようって思った。もう、私の好きだった佑樹はここにいないんだって言い聞かせて。……でも、そう言い聞かせるたびに涙が止まらなくて。公園のベンチで泣きじゃくっちゃったの。……そこで悠斗と出逢った。」



「悠斗くん?」





~結花の回想~



『……どうしたの?こんなところで泣いて……』



……誰?この子?見たことない。学ラン着てるから、男の子なんだろうけど……それにしたって女の子みたいな顔してる……。



『……あなたには関係ないでしょ?』



『そうかなぁ?泣いてる女の子を放っとける男の子なんていないし。僕がこうして君に逢えたのも何かの縁だよ?それだけで僕たちの間には十分な関係があるんじゃないの?』



この子……変わってるけど、なんだか温かい。陽だまりみたいな子。



『……はい。』



そう言って私にハンカチを渡してくれた。



『名前はなんていうの?』



『……斎藤結花。』



『じゃあ、結花ちゃんだね。僕は笹山悠斗。』




……そう言って笑い、私の頭を撫でてくれて、私が泣きやみ落ち着くまでずっと文句も言わないで、傍にいてくれた。




~結花の回想終わり~

< 157 / 266 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop