双子☆Love
「……はぁ?」



あまりに急すぎて、そう言うしかなかった。



「あの、まだ私たち出会ったばっかりで、お互いのことも何も知らないし、付き合うなんて無理です。それに、そういう言葉は簡単に口にしないほうがいいですよ。」



…何言ってんだろ。私。



川瀬くんも先生もキョトンってしちゃってる。



でも、今のは川瀬くんが間違ってて、私が合ってるよね。



「……川瀬が女子にフラれるの初めて見た。」



「えっ?」



慌てて先生を見る。



川瀬くん、たくさんの女子にこんなことしてるのかな?


川瀬くん、カッコイイから、きっとどんな人とでも付き合えたんだろうな。


でも、私はできない。




「……おもしれぇ。」



川瀬くんはそう言って、不意に私の両肩に前から手を乗せた。
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