双子☆Love
「……梨香。より有名になっちゃったわね。」




部屋に戻って、結花ちゃんは私にそう言った。




「仕方ないよ。それに、あんなに人から想われるのって、幸せなんだって分かったし。」



私がそう言うと、結花ちゃんは柔らかく微笑んだ。




「でも、私より結花ちゃんのほうが有名になっちゃったんじゃないの?熱々ぶりが、みんなに見られちゃって。」




「あら、私たちが仲がいいことは周知の事実よ。今さら、何を考えることでもないわ。」




そんなことをサラッと言ってのける結花ちゃんを、改めてすごいなって思った。


「でも、悠斗くんはよく分からないや。あんなに大胆なんだね?」



「そう?じゃあ、教えてあげるわ。今日は私の恋バナね!」




私は、胸焼けしそうなほど甘く、予期せぬボディーブローを受けたような衝撃を含んだ結花ちゃんの話に、夜通し耳を傾けていた。




……私は、自分の気持ちに気づけたから。



もう、迷わないよ。
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