双子☆Love
「……そっか。」



悠斗は、うなだれる僕を抱き締める。




「……男がメソメソしないの。梨香の気持ちを大事にしてあげましょう。」




「……結花が優しい。」




「……傷口に塩を塗るほど私も鬼じゃないわよ。」




結花はそう言って笑った。




「さぁ、悠斗!優介の傷心を癒しに行くわよ!」



「うん!優介、行こう?」




悠斗は笑って僕の手を引っ張る。




……僕は一人になったわけじゃない。




ねぇ、梨香。君を好きになったこと、僕は全然後悔してないよ。




……でもそれだけ真っ直ぐな愛情だったから、すぐに梨香のことを忘れられそうにないや。





まだ、しばらく僕の心の中で大切な人でいてください。




ありがとう、梨香。



……幸せになってね。
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