双子☆Love
以前までの俺は、女との関係において後腐れない関係を望んでいた。



長く付き合うのも嫌だったし、何かを求められるのも嫌だった。


だから、相手をしたあとは冷たく接して、俺の前から去らした。



だから、来るものは拒まず去るもの追わずだったんだ。




だけど、今の俺は違う。




しかし、美鈴に梨香のことを言うと必ず梨香を目の敵にする。



「……うるせぇ。」



だから今の俺は冷たくあしらうことしかできない。




「何よ〜。暇なんでしょ〜?」



俺の腕に絡み付いてくる。

俺が嫌いな香水の匂いが鼻をつく。



「うっとおしい。」



俺は、強引に美鈴を引き離してその場を離れた。




そして、激しく過去の俺を後悔した。1人の女を想うことの温かさを知らなかった俺を、消し去りたくさえなった。



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