双子☆Love
しばらくそんなことを考えてうろうろしていると集合がかかり、



この空港でC組とD組が自由行動になることを聞かされた。



ブーイングしているやつもいたが、



俺は正直どうでもよかった。



北海道の空港で過ごそうが、この空港で過ごそうが、大した違いはない。



俺と梨香は同じクラス。クラス単位で動くなら、何の支障もない。




……あ。いや、支障があった。




……優介も一緒だ。





あいつ……積極的に動いてくるのか?




「佑樹。」



物思いに更けていると、結花と……そうそう、悠斗とかいう女みたいな彼氏が話しかけてきた。



「何だよ。」



「今は、優介の味方をするから。」



結花の後ろで、悠斗が隠れている。



こいつは、優介とは仲がいいくせに俺には怯えたように接しやがる。



「どういう意味だよ?」



「ほら。」


結花が指をさす。
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