君のことが好き


「おーいっ!歩実っ!一緒に行こうよーっ!」

「あ、おはよー、優華。いいよ、一緒に行こう!」

 この子は幼なじみの石井優華。
 ちょー美人で、憧れる存在。
 
 みんなにも好かれてるしな。

「ねえ、今日、楽しみだねっ!同クラになれるかなあ?」

「同じクラス、なりたいねえ!!」


 ザワザワ   ザワザワ


「ねえ、あれ、クラス発表じゃない?」

「あ、ほんとだっ!」


 優華と同じクラスになれますように。


「えっと…。あ、あったあ!うち、3組!!歩実は?」

「うーーん。まだ見つかんない。。。」
 
・・・・・・・・・・・・・。


「あ、これじゃない?」

「あ、そうそう、これだ!ありがと!
 えっと、クラスは……2組。。」

  えー!うそっ!優華とクラス離れたー!!
  そ、そんな…
  神様に頼んだじゃんっ!!
  頼むの、遅かったかなあ…。

「あーぁ…クラス、離れちゃったね。」

「うん。。。ちょー残念。  でも、、クラスまで一緒に行こう!!」

「そうだね!」

「これから違うクラスだけど…
 お互いいっぱい友達とか作って、いい思い出にしようね!」

「うん。がんばろー!!」


 優華、あたしの気持ち分かってるなあ。

 
 ガラガラガラ


 みんながこっちを見る。
 
 視線あついなあ。



  えっと、初めの席は出席番号順。

  あたしは、20番だから…真ん中の方か…。
  それに、まえから2番目?!

  先生の机超近っっ!
< 2 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop