君のことが好き
この席のとなりは…女子、女子。
よかったあ。話かけれるかも!!
前の席も、女子。
でも…ちょっと派手すぎじゃない?
話すのはちょっと…。
後ろは…あいつかあ。中学も一緒だったのに、
また同じ?
ピーンポーンパーンポーン。
「はい、着席してくださーい!!
今日から1年2組の担任の川村俊明<かわむら としあき>です。
よろしくお願いします…。」
うわあ、この先生、ちょーあたまツルピカ!!
一体何歳なんだろう?
クスクス
やっぱみんなも気になるよねえ(笑)
「はーい、静かにーっ!これから、いきなりだけど、
自己紹介してもらいます。
じゃ、1番から。」
自己紹介かー。
高校になっても、やるんだな。
部活とか意気込みとか、そんなんでいっか。
そんなこと考えてる内に、もう前の子だ。
「えっとお、高田麗菜<たかだ れいな>です。んーと、帰宅部?とか、
なんかそーゆー部活に入りたいと思うので、えっと、あの、
遊べる人はどんどん声かけてー!キホン、いつでもひまだし。
ま、1年間、よろしく!!」
えーーっ!軽っっ!こんなんでもいいの?
「はい、次ーっ!」
「あ、えーっと、竹田歩実です。高校生活、思いっきり楽しもうと思い
ます!勉強と部活を両立できるようにがんばります!
よろしくお願いします!」
はあーっ。やっと終わった。
意外に緊張するもんだなー。
やっと、全員分の自己紹介が終わって、休み時間。
どうしよう。となりの子にでも話しかけてみようかなあ。
「あ、あのお・・・、歩実ちゃんっていうんでしょ?
友達にならない?」