鈍感彼女
「昨日の龍様はぁ
いつも以上にcoolでしたねぇ!」
「いつもいつも見てて飽きませんもん♪」
「いつまでもみんなの龍様であるように、
近づく女は排除しませんとね!?」
この会話をしているのって…
恐る恐る声のする方に顔を向けると、
予想的中。
龍ファンの人達だった。
すると、会長さんがこちらの視線に気づいてしまった。
朝からツイてないのかも…。
「あらぁ〜
あなた、龍様にまとわりついてる時雨さんじゃなぁぁい?」
あたしは俯いた。
すると隣の紗香が、
「あなた達誰よ。
杏に何のようだって言うの?
まず龍くんに付きまとっているのは、あたな達でしょ?」
「関係ない方は口出ししないでいただきますぅ?」
「はぁ〜?
あんたらこそ…「紗香ぁ、こんなとこで…
止めようよ…。」
紗香は気づいていなかったが、ここは駅前だ。
周りからの視線がとても痛い。
「また学校で会いましょうね?
おふたりさんッ♪」
嫌みたっぷりの言葉を残し会長さん達はスタスタと歩いて行った。