初恋少年・少女




素直な春花。


こんなところも好きだな……。


そういえば、知らないうちに教室の中が静かになっている。


みんなどうしたんだ……?


そう思いながら教室を見渡すと、


みんなの視線が俺と春花に集中していて、


みんな顔を赤らめていた。


「何見てんの?」


俺は聞いた。


「い…いや、大胆だなぁって。」


「こっちが恥ずかしくなってくる」


みんなが口々に言った。




バンッ!!!!



急に、机を叩く音がした。


叩いたのは、春花を好きなやつ


安藤だ。


「望、宣戦布告だ。俺はお前から結城さんを奪う!」


「はぁ?」


「結城さん!!さっきはおめでとうなんて言ったけど、俺も結城さんのことずっと好きだった。だから必ずあなたを望から奪います!」






突然の春花への告白。


そして俺への宣戦布告。


これは悪夢か?


これが新たな波乱の幕開けだった。



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