猛獣に射抜かれる様な愛
「……ん」
欝すらぼやけて見える天井…
何此処…?
もしかして…仮眠室…?
私あの後気を失ったんだ
そっと身体を起こすと未だにまだ視界がぐらついて気分が悪い
頭痛も治まっていないし、何だか凄く寒い
「ちょっと!そこで何してるの!?結菜は私が送るから魁は先に帰って良いから!」
ん…葵依?
どうしたんだろうか。直ぐそこで葵依の声がした矢先、ノックと共に葵依が入って来た
「葵依、魁がどうしたの?」
「あー、何か結菜の様子見に来たとかって夜這いしようとしてたから追い払っといたよ」
「そうだったの」
「本当飽きれちゃうよね。所で体調はどう?あの後急に倒れるんだもん、びっくりしたよ」
葵依は近くにある椅子へと腰を下ろし、心配そうに私を見つめる。