猛獣に射抜かれる様な愛


「…矢斗!」


「結菜?結菜!」


「矢斗、ボイラー室みたいな所にいる。私なら無事よ。何ともない。ただ……爆弾が…」




身体が動かないと思っていたら、椅子へと括り付けられ膝上には爆弾装置が乗せられている



気を失っていた時に、爆弾をセットされたのだろうか…



まだタイマーは起動していない様だけど、いつ起動するかわからないし



その起動スイッチは何処にあるのかも、分からない



犯人が手に持ってる可能性大だわ…




「…結菜」




矢斗の姿が視界に捉えれば、矢斗はこちらへ向かって歩いて来た。



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