猛獣に射抜かれる様な愛
「…ふざ、けるなぁぁっ!」
俊也は相当頭に血が上っているのか顔を真っ赤にさせ強引に結菜の身に纏っていた防弾着を脱がせた
葵依は開いた口が塞がらずただただ、やめてと言いながら二人へ視線を向ける
矢斗も表情一つとして変える事なく、結菜に跨がる男、己と葵依に銃口を突き付けている男達の様子を伺う
矢斗はタイミングを見て一斉に男達を確保するつもりである
しかし、銃口を突き付けられて居る故に安易に動く事が出来ない
己一人ではなく結菜と葵依も同じ室内に居る上、葵依は銃口を向けられているからだ
そうこうして居る内に俊也は結菜のブラウスまでもビリッと鈍い音を立て引き裂いた