猛獣に射抜かれる様な愛
「ぐはっ!!」
「はい、おしまい。今度はもう、刑務所から出られないわよ」
相当苦しいのか俊也は声にならずうずくまる中、結菜は俊也の両腕を背中側で固定し押さえ付け手錠を掛けた
これで三人は確保したが、後一人犯人が居た事が頭を過ぎれば矢斗と結菜は顔を見合わせた刹那、結菜は勢いよく部屋を出て外へと走る
―――キキィッ!―――
外へと出た刹那犯人の内の一人が車を発進させ逃げようとスピードを上げ結菜から離れて行く
結菜は銃を構え神経を尖らせ車の後輪タイヤに一発銃弾を撃ち込んだ
しかし、それだけでは車を制止させる事が出来ずもう一発撃ち込もうとした矢先の事
―――ガッシャアァァン―――
何かがぶつかった様な鈍い音が静かな辺りに響き犯人の乗った車はボンネットが大きく開いた状態で制止した
結菜は銃を構えたまま車に近付くと、運転席に乗っていた犯人は突然の衝撃に頭でも打ち付けたのか気絶している
「おかしい…こんな所に電柱なんか無い筈…」
こんな道路の真ん中にぶつかる様な障害物なんかないのにと不思議に思った結菜は、ボンネット側へと詰め寄ればそこには衝撃的な光景が瞳に映し出された