大きなクリスマスツリーの下で
誠司は、アメリカでの生活も慣れて、仕事のほうもレストランでチーフ・マネジャーになるほどになった。

何度か、日本に帰りたいという気持ちはあった。

しかし、母親の反対を押し切ってアメリカに来たことに、誠司は母親に会うことに抵抗がある。
そのことがあって、なかなか日本には帰れなかった。

そして、もうひとつ誠司には、日本に帰れない理由があった。

誠司には恋人がいた。
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