【続】WolfPrince1
私は軽く俊の手を握った。
驚いた顔をして浮かべる俊に私は言う。
「海子。」
「ずっと一緒に居たい。
そう思うのは私にとって俊だけなんだよ。
ずっと一緒に居るんでしょ。
だったら嫌なところだって見せてほしいよ。
良いところばっかりだと不安になるよ…-。」
ぐっと掴む手は強くなった。
俊、
いつも一人で抱えているよね?
ソレって疲れないのかな…-?
つらい事も苦しい事も一人で抱えたらきっと心が疲れちゃうよ。