夕陽

「おせぇよ。
置いていこうかと思った。」

土方はふて腐れながら言う。

「えー。いいじゃんか。
さ、行こう!
て、藤堂さんもいるの。
なんか以外。」

智咲は驚いた顔で言う。

「え、別にいてもいいじゃんか。
そんなに以外?」

「うん。
なんか純って感じがする!
顔てきにも幼いもん!
女顔だしー?」

「そういう智咲さんも
十分女顔だよ?」

「はーいそのことに触れないー
ってあぁ!
皆もう行っちゃってる!
いそご!おいてかれちゃうよ!」

「うん。」

そういって藤堂と智咲は皆のところへ
向かって走り出した。

・・・・・・・・・・・

「着いたー。
やっぱり島原って2回見ても
慣れないなぁ。」

「そうですか?
さ、早くしないと置いてかれちゃいますよ。
中に入りましょう。」

「うん!」

そういって沖田と智咲は急いで
中に入っていた。

「ここのお座敷でいいでしょうか?」

「うむ。頼む。」

「では、ごゆっくり。」

店主はそういうと。
すーっと襖が開ける。


「あぁーー!
春ちゃん!あいかったぁ!
元気にしてた?」

「久しぶり!智咲はん!
今日は飲んでいきはります?」

「そーする!」
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