夕陽

仲良く(?)朝食を食べ終えた後、学校へむかう。


がららっ!


「やーやー!おはよおござんすー」

「お?智咲か?今日は随分とはええなぁ?
おー総司ー!今日男子体育サッカーだと。
皆に伝えといて。」

教室に入った早々、原田が話しかけてきた。

「んー。左乃はぁ?
体育委員じゃん。自分で伝えといて。」

そう原田に言って沖田は自分の席に着く。

「ドンマイ?原田
・・・ぎょわっ!」

智咲も自分の席に着こうとするが、
一瞬自分のスカートが捲りあがるのを見る。

「っはー。やっぱり色気も糞もねぇ
パンツ穿いてるなぁ?
白と黒のしましまパンツ?
邪道だねそんなの
紐パン穿いてみろよ?」

原田が弱みを掴んだとでも言うように
嬉しそうな顔をしている。

「左乃ォォォォォォォォォォ!!
なんでそうやってスカートめくるんだ!
お前平助にでもスカート穿かせてぴらぴら
捲ってればいいものを!
これで何回目?!これで何回
あたしの今日のパンツ把握したら
気が済むんだァァァァァ!
しかもさり気に紐パン要求すんな!
平助に紐パンでも穿かせてろ!」

びしっと藤堂を指差す。


「なんで僕ばっかり変なの穿かされなきゃ
いけない訳?!いやだよ?!
誰がやるかぁ!左乃は自分でスカート穿いて
自分で捲ってろ!」

びししっと原田を指差す。

「いーやだね!
平助!お前はかなりの童顔と女顔だから
いけるんだ!断固俺が穿くことは拒否する!」

べーっと原田が舌をだす。


「ねー総司ー。今日の数学の課題やったぁ?
写させて?」

ぎゃあぎゃあさわいでいる原田たちを無視して
智咲は沖田の席へ数学のノートを持って移動する。

「えー。これで何回目?
まぁいいけどさ?今度からは自分で
やってきてよー?」

そういって沖田は智咲に数学のノートを渡す。

智咲は嬉しそうにノートを写し始める。

「今度またノート写すことあったら、
パフェ。奢ってよね?」

黒い笑みで沖田は言う。



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