夕陽


「お?智咲よ?
いい飲みっぷりだなぁ?
いっちょ酒お酌してくれねぇか?」

すごく酔いに酔った原田が智咲に絡む。

「んー。しょうがにゃいからしてやってもいいにょ?」

にかっと智咲は笑う。


その笑みを見た隊士達は、心臓が高鳴った。


それを無視して智咲は早速原田にお酌をする。

「お?酌すんのうまくなったんじゃねえか?」

嬉しそうに原田は言う。

「でしょでしょ??だからぁ。
うちはもお大人なのー。」

嬉しそうに智咲も言う。

その瞬間原田が智咲を抱きしめる。

「んに゛ゃ?!」


「ふわー。柔らけー。やっぱり
久々の女ってぇのはいいなぁ。
でも胸の部分が足りないような気もするが。」

むにっと智咲の胸をわしづかみする。

「にゃぁ?!
や、めろぉーー!!つきゃむなぁー!
それは禁句なの!」

じたばたと智咲は暴れる。



「いい加減離してあげたらどうです?」



額に青筋を浮かべた沖田が原田の首筋に真剣をあてる


「あ・・。ごめんなさい」

一気に酔いが醒めた原田が謝り、智咲を沖田に渡す。


「土方さぁん。先部屋に戻ってますんで、
宴続けててください。」

そういって沖田は智咲をお姫様抱っこして広間を出て行った。

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