夕陽



「総司さぁん?ご飯だよ?さっさと起きないと部屋の押し入れの奥の奥の団子食べちゃったよ?」

沖田を揺さぶって智咲が言う。


「おはようございます。イイ朝ですね。」


「とかいいながら押し入れ探るの止めようか。
大丈夫。団子はあたしの腕の中!」


ババーンと言う効果音を自分で言いながら懐から団子を取り出す。


「あぁ!
私の大事にとっておいた団子が!」


「残念だったね沖田くん!君の愛おしき団子はもう直ぐであたしのお腹のなか……?!」

しゅば!


「油断しましたね智咲さん!もう大丈夫!さぁ朝駒行ってきますね?」


黒い微笑みを残して沖田は広間へ旅立った。


「・・・っく!あたしとたしたことが。うん、まぁいいか。次こそは覚えてなさい!」

びし!誰もいない方角へと指を指す。


「・・・・。」


「・・・・。」



・・・・見られてた。
ていうか誰?!ずっと無言。こっちが恥ずかしくなってくる!←もとから恥ずかしい。


「・・・えと。見てました?」
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