夕陽


「さっむーーーっ!!」


1月後半。雪もたくさん降って雪かきにかりだされています。
土方もやれよこんにゃろぉ。


「総司さん、総司さん?助けて手が痛いよ私を温めてうきゅーーー!!」


一生懸命(?)働いていた総司さんに抱き着く。
あああ、あったけぇぇえぇ!結構動いて体温温存してるなこんちくしょう!

「ちょ、智咲さん?!さ、寒いです!つべたいーーっ
ははは!離れてください!」


無理やり引っぺがされた。


「・・・おや?総司さんお顔が赤いぞよ?熱でもひいたの?駄目だよ?この時期の風邪はしぶといからね?」

そういって私は総司さんの額と自分の額をごっつんこ。


「うん。熱ないよ。」


「ちょちょちょ!何してるんですかっ!離れてください!!」


べしっ!またしても引っぺがされた。うう。なぜか悔しい。


「むむむー。いいもんねー!へーすけぇぇぇ!平助!発見!むぎゅう!ふぉーあったけぇ」


悔しさを平助で紛らわす。あれ?平助も顔赤い。ん?ていうか後ろから黒い気配が・・。


「え、はは?何かあったの?そ、総司が見てるから離れて?」


ん?今度は顔が真っ青です。ていうか振られるの2回目。ブス子ちゃん、ショック!(本格的に)



「ぶぅ。一回は振られた身!そう簡単に逃がしてなるものですか!
平助のこと離さないもんねー!!ぎゅぎゅぎゅ!!」


さっきよりも強くしがみつく。後ろからの更に強くなった黒いオーラになんか負けるものですか!総司さんぎゅっってしてくれなかったもんねー。


「えええええ!?お願い離して!あとから殺される!え、総司なんで竹刀持ってるの?今雪かきのはずでしょ?!え、なに?超笑顔!ていうか黒!?目笑ってない!!
お願い竹刀を構えないで?!ていうか智咲もなんでそんなに力強くしてんの総司が総司が総司が・・・きゃあーーーー。」



平助は総司の手によって始末された。むむ。平助が雪に総司とか書いてる気がするけど気にしない。



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