夕陽



1月から5ヶ月がたち、今は6月。
梅雨が真っ只中で、洗濯物が全然乾かない。うぜえ。


まぁ洗濯物は適当に何処かに干しておけばいい。今は甘味どころへ行きたいのだ!洗濯物をマッハ2位の速さで終わらせる。


「よっしゃ終わった!さ、出掛けよう〜!!」


お金を持って刀を持ってさぁ屯所を出る。総司さんは今は巡回っていう仕事でいないのだ。だから一人で出発。駆け足、進め!甘味どころが混まないうちに!



しばらく走ると、お目当ての甘味どころが見えてきた。あんまり混んではいない。猛ダッシュして到着。


「おっちゃぁん!お団子20個!」


「あいよ!」



息を整えて席に着く。


「よ!またあったね」

爽やかに笑う青年。吉田栄太郎


・・・誰か居たので席を移動する。うん、何も見えない近寄らない。



「友達にその態度はないんじゃない?」


少し悲しそうに言う。


「えっ、だって危険な人に近づいちゃいけないって」

「いや多分今日は大丈夫。それよりさ・・・」

ガタン。栄太郎が立ち上がりこちらへ近づいてくる。


「え?何?」



そ、と首筋に触れる。
あ、前そこは土方さん吸い付いたとこだ。


「へぇ。まだ覚醒してないか。でも中途半端に覚醒してる。」


ぼそりと呟いた。


「・・・え?」


「ううんこっちの話し。・・・知りたい?」


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