夕陽



「・・・とりあえず総司。体は大丈夫なのか?」


「ええ。もうぴんぴんしてますよ」


ぶんぶんと腕を振り回す。


ゴガッ!

智咲のアゴにヒット。


「あーすいませーん」


「絶対わざとでしょおおが!!」


「とりあえずだ。医者いってこい。念のために」


ふーと溜息をついてから土方さんはいう。


「え。嫌ですよ医者なんて。薬不味いし。」


露骨に嫌な顔をする


「いーや行って来い。これは局長命令だ。」


スー、と襖を開き、近藤さんが入ってくる。


「ぶー。じゃあ智咲さん、一緒についてきてくれます?」


頬を膨らませていう。
あーばちーんってしたーい。


「いいですよ・・・はぁはぁ。」


「何息荒くなってるんですか変態ですか」


あちゃ!ドン引きされた
しかし背に腹は変えられないものである!欲望は収まらない!総司さんの頬は収まったけど!!


荒かった息を整える。


「ふぅ。まぁ着替えるんで。」



「んじゃ仕事してくる。」

土方さんと近藤さんが部屋を出ていく。


「・・・まぁ着替えるんで。」


「はい」


総司さんは残ったまま。


「・・・えと着替えますよー?」

「じゃあ私も着替えます」



総司さんが着ていた寝間着を脱ぎ始める。




「何する気ですか総司さん!!」


「何って・・・着替えですけど?」


さも当然の様に言う。


「まぁわたしもですね?!最近女の子っぽいことはしてないけどですが・・!ですが!女子ですよ?!私もれっきとしたおとしやかな!」


きゃーと顔を手で覆う。



「手で顔を覆ってるのにわざと隙間をつくって覗き見しようとしている子はおとしやかではありません」




つん、とそっぽを向いて着替え始める。






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