夕陽



屯所の裏庭




「智咲・・・もっと腰下げて?」


「ハァ・・・ハァ・・・こ、こう?」


「駄目。もっと下げるんや」


山崎が智咲の腰を持つ。


智咲の手には・・・クナイ。




「ハァ・・・疲れたァァァ!!」


「ちゃう!体制がちゃう!!!もっと投げやすい体制があるんや!」



裏庭では、クナイの練習が行われていた。


「妙に色っぽい声だすんやない!」


「ち、違うもん!!疲れてるだけだし!クナイの投げ方練習するのに屯所10週させたりした直後にこれだよ?!」


「ウォーミングアップや!」

「お前日本人だろどこで覚えたその言葉ァァァ!」


「まぁええ。もう少し腰下げて両手にクナイを構えるんや!」


「こう?」


「やればできるやないかい!なんでさっきからそうやらんだんや!」


イエスウィーキャン!と山崎は叫ぶ。
オバマかよ。


「だってェェェ!」


「言い訳無用!」


「理不尽!!」



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