夕陽


「わぁぁ!
すいません、部屋でてますね!!!」

沖田は智咲を見て、顔を真っ赤にしながら
部屋を出る。

「・・・・?
!!!!
わぁぁぁぁぁぁぁ!
すいませんでしたぁぁぁ!」

上半身裸だった・・・

恥ずかしい・・・


スーー・・・

ふすまが開く。

着替え終わった智咲が言う。

「お見苦しいところを、
すいません、
沖田さん・・・。」

「いいえ、
大丈夫ですよ。」

お互い顔を真っ赤にする。

「じゃあ、行きましょうか。」

「はい・・・。」


甘味処に行くまで、他愛のない話をして、
徐々に二人とも顔の赤みが退いて行った。

「ここが甘味処ですよ!
団子がとってもおいしいんです!」

沖田が甘味処を指さしながらいう。
そして走り出す。

「へぇぇ!
そうなんですか!」

智咲も甘味処に向かって走り出す。

「お団子20個ください!!」

「ええええええええええ?!
そんなに食べるんですか?!」

「いいえ、いつもは10本だけですよ。
今日は智咲さんもいるから・・・」

「私が10本も食べれるわけ、
ないじゃないですかああああ!!」


とかいいながら、
智咲は10本ペロリとたいらげた。

「ふぅ、おいしかったですね。」

「えぇ。」
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