夕陽




「次は新撰組一怪談話が上手な左之さんの話ですよ!しっかと耳に焼き付けておきましょう!」


ぐらぐらと私の肩を掴んで揺らす総司。殺す気かテメー。夜本格的に眠れなくなるぞ。



「んじゃ始めます。これは、俺の友人Aの実体験を元にした話だ。」



ありがちー。でも信じてしまう!!てかAて誰だよ適当だなそこら辺!雰囲気出すために!あーでも出てきました出てきましたァ雰囲気が!


「友人Aこと、Aさんは夜、何を思いついたのか夜の京を散歩していました。



真夜中なので、通りは誰もいない。


しかし、路地裏から声がするんです・・・。男の叫び声が。Aさんは気になってしょうがないので、路地裏を覗いてみました。」



「・・・ヒェェェ!!」


「智咲さん。抱きつかないでください。襲いますよ?」


「・・・っひ!」



総司は左之の話に真剣です。本人曰く、あり得ない話を作る人が面白いのだそうです。必死で話を考えている人とか。笑えてくるらしいです。
だから総司は真剣に相手の顔をみて表情を見極めます。




最悪だなチクショー!話考える人必死なのにそれを見てあざ笑うとか!





あー私もそうなりたい!そうでありたい!あり得ないだろうって信じ込みたい!




少しの間を置いて、左之がまたしゃべりだす。




「路地裏には・・・


首と胴体が離れた男の死体が転がっていました。」


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