夕陽




「沖田はーん。お客さんが来ました。土方はんやで。」


女中の一人が、沖田の寝ている部屋に行く。




沖田の顔は、寝ているように穏やかで。安らかで。






「もう、寝てばっかりで。さ、おきてください。」




返事はない。




「悪戯はよしてくださいな。」




返事はない。





「・・・沖田はん?!本当に悪戯はやめてくらはりますか!」




やはり、返事はない。




返ってくるのは、静寂。






「土方はん!土方はん!沖田はんが・・・ッ!!」


「どうした!」


すぐに土方が来る。




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