微笑みは瞳の奥へ(更新休止中)

「声聞いて、安心したわ。それじゃあ……近いうちに連絡するわね」

そこで、通話が切れる。


安心か……

正直、白々しいとしか思えない。


今の電話、誰かに心配して欲しかっただけなんじゃないか?

あんな暗い声で「大丈夫」とか「心配してる」とか、よく言えたものだと思う。

本当は俺の事、心配なんてしていないくせに、都合のいい時だけ電話してくる。


……なんか、ごちゃごちゃ考えていたら、気分が悪くなってきた。

もういい、今は何も考えずに寝よう……


母には聞きたい事、言いたい事が色々とあるけど、体調が戻ってからにしたほうがいいかもしれない。
< 58 / 59 >

この作品をシェア

pagetop