fushin
始まり・・・
今日は仕事で遅くなるから。」

はいはい行ってらっしゃい彼氏の所へ・・・

「お父さんも仕事忙しいみたいで夜遅くなるみたいだから、夜ご飯一人で大丈夫?」

はいはい行ってらっしゃい彼女の所へ・・・

「ちゃんと聞いてるの?」

「・・・あぁ聞いてるよいつもの事だろ。」

「ならいけど、お金置いとくわよ。時間ないからもう行くから。」

「・・・あぁ。」

毎朝同じ会話嫌気がさす好き勝手すればいい。
いつからこんな家族になったのか・・・
まぁどうでもいい。
ほっておくからほっておいてさえいてくれれば・・・
目の前に出されている飯をみた。

「食う気がしね~。」

口も付けていない飯を皿事ゴミ箱に捨てた。
テーブルに無造作に置かれた金だけ持って部屋に行き支度をして家を出て鍵を閉めた。

「お~ちょうどじゃん!愛ってやつか?」

鍵を回しきれていないぐらいで後ろから声がした。

「朝からうっせーな。」

朝からテンションの高さに苛ついたまま言った。

「なんだよ珍しく早起きなんだと思ったらご機嫌ナナメかよ竜也!」

「あぁいらいらして寝れなかった・・・」

「まぁ早起きなだけえらいけどな!」

「優はいつにもまして機嫌いいんじゃないか?」

「いや~昨日どうだったのかなと思ってさ~。うまくいった?」

「・・・・」

「もしかしてまた捨てた?」

「そんな事より学校行くぞ。」

言い放って歩き始めた。

「何言っちゃってんの遅刻常習犯のお前が!てかまた振ったのかよ!」

「あーうっせ!!」

「いい加減にしろよな竜也!」

「だからしつけーぞ!お前には関係ない。」

「そうだけどよ・・・いい加減整理したらどうだ?」

「・・・しつけー。」

「わかったよ・・・」





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