BLACK&BLUE〜私を助けたヤクザ〜
あの時、タクさんと一緒になれって言ってたもんね。





「……あたしも暮らしたいです」





弘さんはしゃがみこんだままあたしを見上げてきた。





「タクさんとはなにもないです。支えてもらったけどそれだけです。それに、タクさんは今彼女とデート中です」


「……………」





弘さんは無言のまま光を抱き上げて、片手であたしを抱きしめてきた。





「………言うのが遅い」


「ごめんなさい」





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