メガネ男子が好き。



「じゃあ俺、帰るわ」



「え…
でも燿さん、
今来たばっかりじゃ…」


すると、彼は

はぁ、と小さくため息をついた。




「今戻って、さっきの奴らの近くで
飲む気にはならないよ。」



「あ…。」




急に申し訳なくなった私は、
ただ俯くしかなかった。




つーちゃん…いや
燿さんの足音が
遠ざかっていく。






「あのっ、」



気がつくと
呼び止めている自分がいた。






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