わたあめ


 あいつは最低な奴やった

 人の心をもてあそぶような…

でも、わたしはかわいそうな奴ともおもった。

本気の恋がしたことがない航介が

振られても嘘をつくことしかできない。

俺が振ってやったって…


私は振られたことがかっこ悪いとは思わへん

むしろ

「俺、あいつのことマジで好きやったのに振られてしまったわ!!」



そうやって、悔しそうな顔しながらも



どこか、すっきりした顔して

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