悲しみの連鎖
私は
仕事の休みの日
家の付近を
うろついていた
出会いたい人が
いたから
偶然を装って…
「あっ…ごめんなさい」
「いえ、こちらこそ」
ぶつかってしまった
お互いの荷物が
散らばってしまっていた
私の荷物を
拾ってくれた
「どうもありがとう」
「いえ」
「ここでよく…勉強したりとかしてないですか?」
「はい、受験生なんでそのために…」
「そうなんですかぁ、偉いですね?」
「みんなしてますよ…」