悲しみの連鎖


亜紀は手紙を

手に取り

読み始めた…

読み終わり、

にこりと笑った

笑いながら

破きだした

「なっ、なにしてんだよ!?」

「え?だって、いらないから…」

「…確かに、亜紀の許せない気持ちわかる…なんて俺の言っていい言葉では、ないのかもしれないけれど…そんなことしなくたって」

「じゃぁ?どうしろって?どうしてほしかったの?」

「俺は…少しでも、亜紀の傷が癒えればと」

「何言ってるの?そんなこと思ってほしくなんかない、頼んでなんかない」


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