悲しみの連鎖
−第七章− 〜利用、嘘〜


いつもの場所

何ヵ月ぶりだろうか…

「久しぶり、元気だった?」

「…うん」

「あのさぁ、ちょっと聞いてほしいことがあって…」

「なに?」

「最後にあった日に話してくれたこと覚えてる?」

「うん」

「あの話がどうしても、気になってしかたなかった…たまたまだけど…うちの親、再婚だったから…」

「そうなんだ…」

「…うん、でも再婚なんて珍しくないから、関係ないだろうって思った、スッキリしたくて家中調べてみた、そしたらこれ…」
< 43 / 104 >

この作品をシェア

pagetop