悲しみの連鎖
−第八章− 〜俺、想い〜


会えなくなれば

なるほど

気持ちは高鳴った…

でも、

会えない…


聞くべきではない

聞くべきではなかった…

でも自分には

為す術が

なかったから…



「父さん…俺、好きな人ができた、名前は…亜紀、真紀っていう妹もいて、二人だけで住んでるんだって」

「そうか…」

「父さん…子供いるよね?俺以外にも、亜紀は父さんの実の娘だよ」

「子供はお前だけだ」

「俺知ってるから…手紙読んだから、もうなくなったけど…」

「どっ、どうしてそれを…」

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