サヨナラのその日までそばにいさせて。
「お前の荷物、まだ届いてないみたいだけど」
「大丈夫、お前の借りるから」
「…あぁそう」
呆れた返事をする空良にお構いなしに部屋で寛ぐ。
俺は今日から一年間、空良の家で世話になる。
まぁ一年おるか分からんけどな。
「後で服とか持って来る」
「サンキュー」
そう言って部屋を出て行った。
部屋は和室で無駄に広く、ベッドと箪笥、勉強机に小さな丸テーブルがセットされていた。
「今日からここが俺の家か」
畳みに寝転び天井を見つめた。