サヨナラのその日までそばにいさせて。



休みが明け、朝から病院に来ていた。


もちろん、学校は遅刻やな。



「高良くん…」


「んー?なに?」


カルテに何かを記入しながら、声だけ俺に向ける。



今日は定期検診の日ではないが、高良くんに会いたくなって、ついでに診察してもらおうとやって来た。




「咲希にキスした」


「……えっ?誰が?」


俺の突然な発言に驚いたのか、一瞬、顔も手も固まった高良くん。



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