サヨナラのその日までそばにいさせて。



「アキ!!」


大きな声で名前を呼ばれ、周りを見渡す。



「シュートしなよ!」


…なんやねん、偉そうに。


女子の方から視線を戻し、小さく深呼吸をした。


俺だってバスケぐらい出来る!



「太陽っ…!!止めろっ!!」


空良の叫び声を無視して、俺は何も考えることなくゴールに向かって走り出し、ポスッとシュートを決めた。




「…っ、アキ!!」


空良の声が遠くから聞こえた気がした―…



< 235 / 474 >

この作品をシェア

pagetop