サヨナラのその日までそばにいさせて。



「どうして?どうしていきなり倒れちゃったの!?ずっと元気だったじゃん!」


ボロボロと流れる涙を拭うのも忘れ、泣き崩れてしまった。



「…咲希」


空良はしゃがみ込み、優しく私の涙を拭った。



「場所、移動しよ」


何も言わず、目に涙をため、空良を見つめる。


空良はそっと私の手を引き、歩きだした。



「先生たち、戻って来るから」


学校の先生のことなのか、空良は誰もいない所に場所を移した。



< 254 / 474 >

この作品をシェア

pagetop