サヨナラのその日までそばにいさせて。



「思い出してみ?昔、アキと遊んでた時ってさ、アキどうしてた?」


「…どうって、走り……」


あれ…?


一緒に走り回ってたかな?


アキと何をして遊んでいたか思い出そうとしても、部屋の中で大人しくしていた記憶しかない。



「思い出した?」


「えっ?ちょ、どうゆうこと?」


「…ここが悪いんだよ」


そう言いながら、空良は自分の心臓を人差し指でつついた。



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