サヨナラのその日までそばにいさせて。
「アキ!」
小走りで駆け寄ってくる咲希。
「どうしっ…!?きゃっ!!」
グイッと手を掴み、引き寄せ抱きしめた。
「アキ!?」
当然のようにパニックになる咲希を何も言わずただ抱きしめる。
「…咲希」
「どうしたの?」
ギューッと力をいれ腕の中にいる咲希を確かめる。
「…急に呼び出してごめん」
「ううん…」
あれから無性に咲希に会いたくなって、咲希の家の前まで来た。