サヨナラのその日までそばにいさせて。



どれくらい経ったのか、遠くからこっちに駆け寄って来る足音が響いてきた。



誰か来た…。


パッと足音のする方へ視線を向けると、慌てた様子の男女二人がこっちに気がついた。



「空良くん!!」


そう叫ぶと男性は空良の両肩を掴んだ。



「太陽は!?」


「…まだ、なんとも」


口ごもる空良に悲痛な表情を浮かべた。



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